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最終更新 2026/08/13

Feast of harvest

お一つどうぞ――木苺をあげましょう

軽やかにステップを踏みながら、集まる子供に小さな苺を配り歩く。
お一つどうぞ――命は廻る

籠の中にたわわと収穫されたそれが輝いている。

女は歌う。
収穫の祝いの歌を。

女は踊る。
豊穣の女神に。

次の収穫の為に陽の神に雨の神に
感謝と次なる収穫を祈って

子供は木苺を直ぐに頬張る。

おいしい

すっぱい

反応は様々だが皆一様に笑みを浮かべていた。


……

女は1人立ち竦む。
人の気配のないその村の中心で。

星だけが彼女を捕え、月が淡い光で指し示す。

静かな夜に女は踊る。

彼女だけが覚えている
廓大なる賛美の声を思い出しながら。

次の豊作をただ願って。畳む


#SS 272文字